ENDING NOTE GUIDE
エンディングノートとは?書く内容と始め方をやさしく解説

エンディングノートとは、もしものときに備えて、医療・介護・財産・葬儀の希望や家族へのメッセージなどをまとめておくノートです。遺言書とは異なり法的効力はありませんが、自分の希望を伝え、家族が困る場面を減らすために役立ちます。
すべての項目を一度に埋める必要はありません。今書けることから少しずつ始め、暮らしや気持ちの変化に合わせて見直していきましょう。
- 何を書く? 自分の情報、医療・介護の希望、財産、葬儀、連絡先、家族へのメッセージなど
- 遺言書との違いは? エンディングノートには原則として法的効力がなく、書式は自由です
- いつから始める? 年齢に関係なく、落ち着いて考えられる今が始めどきです
目次
■ エンディングノートとは
エンディングノートは、自分に関する情報や将来の希望、大切な方への想いを書き残すためのノートです。「終活のためのノート」という印象がありますが、亡くなった後のことだけを書くものではありません。
病気や事故などで一時的に意思を伝えにくくなったときにも、医療や介護の希望、家族や友人の連絡先、契約しているサービスなどがまとまっていれば、周囲の方が状況を把握しやすくなります。
また、これまでの人生を振り返り、これから大切にしたいことを整理するきっかけにもなります。健康で落ち着いて考えられる今だからこそ、気負わず始めてみましょう。
● エンディングノートを書くメリット
- 自分の希望や考えを整理できる
- 医療・介護・葬儀などの希望を家族に伝えられる
- 財産や契約に関する情報をまとめられる
- 家族が確認や手続きで迷う場面を減らせる
- 感謝の気持ちや伝えたい言葉を残せる
■ エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートと遺言書は、どちらも自分の意思を残すために使われますが、役割と法的効力が異なります。
| 比較項目 | エンディングノート | 遺言書 |
|---|---|---|
| 法的効力 | 原則としてありません | 法律上の要件を満たせばあります |
| 書式 | 自由です | 方式ごとに要件があります |
| 主な内容 | 医療、介護、葬儀、連絡先、財産情報、家族への想いなど | 相続、財産の処分、身分に関する事項など |
| 書き直し | いつでも気軽にできます | 法律上の要件に注意して作成し直します |
● エンディングノートには原則として法的効力がない
エンディングノートは書式が自由で、専門知識がなくても始められます。一方で、財産を誰にどのように相続させるかなど、法的な効力を持たせたい内容は、エンディングノートだけでは実現できない場合があります。
遺言書には、自分で作成する「自筆証書遺言」や、公証人が関与して作成する「公正証書遺言」などの方式があり、それぞれ要件が定められています。大切な財産や相続に関する内容は、必要に応じて弁護士・司法書士・行政書士・税理士など、相談内容に合った専門家へご確認ください。
詳しい制度については、法務省「自筆証書遺言書保管制度」もご参照ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の法律・税務相談に代わるものではありません。
● どちらか一方ではなく、目的に合わせて使い分ける
エンディングノートには、遺言書では伝えにくい日常の情報や家族への想いを書けます。財産の分け方など法的な効力が必要な内容は遺言書に、医療や葬儀の希望、連絡先、メッセージなどはエンディングノートにまとめると、それぞれの役割を生かせます。
■ エンディングノートに書いておきたい8つの項目
エンディングノートの内容に決まりはありません。まずは、自分や家族にとって必要性の高い項目から選んで書きましょう。
● 1.自分の基本情報
氏名、生年月日、住所、本籍地、血液型、かかりつけ医など、自分を確認するための基本情報をまとめます。
● 2.家族・親族・友人の連絡先
もしものときに連絡してほしい方の氏名、続柄、連絡先を記入します。連絡する順番や、どのような関係の方かも添えると分かりやすくなります。
● 3.預貯金・保険・不動産などの情報
利用している金融機関、生命保険、不動産、年金などの情報を整理します。口座番号や証券番号をすべて書かなくても、金融機関名や関係書類の保管場所を残すだけで手掛かりになります。
● 4.スマートフォンや契約サービス
携帯電話、インターネット、電気・ガス、定期購入、動画配信、SNSなど、利用中の契約を一覧にします。解約や引き継ぎが必要なサービスも分かるようにしておきましょう。
暗証番号やパスワードをノートへ直接書く場合は、紛失や盗難のリスクがあります。保管方法を慎重に考え、必要に応じて別の安全な方法で管理してください。
● 5.医療・介護の希望
治療や延命措置についての考え、介護を受けたい場所、知らせてほしい家族などを書きます。希望は変わることもあるため、家族と話し合いながら定期的に見直しましょう。
● 6.葬儀・お墓・供養の希望
葬儀の規模や形式、連絡してほしい方、宗教・宗派、お墓や納骨についての希望を記入します。費用や家族の事情もあるため、「必ずこうしてほしい」だけでなく、その理由や優先順位も添えると伝わりやすくなります。
● 7.ペットや大切な持ち物
ペットのお世話をお願いしたい方、かかりつけの動物病院、食事や薬の情報をまとめます。写真、手紙、形見など、大切な持ち物を誰に託したいかも書いておけます。
● 8.家族や大切な方へのメッセージ
感謝していること、思い出、これから伝えたいことなどを、自分の言葉で残します。うまくまとめようとせず、短い言葉から始めても大丈夫です。

■ エンディングノートを無理なく続ける書き方
● 書きやすい項目から始める
最初のページから順番に書く必要はありません。自分の基本情報や家族の連絡先、好きなことなど、迷わず書ける項目から始めましょう。最初に少しでも記入できると、続きを書く負担が軽くなります。
● 空欄があっても大丈夫
エンディングノートは、すべて埋めることが目的ではありません。今は決められないことや、書きたくないことは空欄のままで大丈夫です。「まだ決めていない」「家族と相談したい」と書くだけでも、今の考えが伝わります。
● 一度に完成させようとしない
- 1回に10分だけ書く
- 今日は1項目だけ記入する
- 必要な書類の保管場所だけ確認する
- 家族との会話で気づいたことを後から追記する
エンディングノートは一度書いて終わりではありません。誕生日や年末年始など、見直す時期を決めておくと続けやすくなります。
■ エンディングノートの選び方
項目が豊富なもの、専門家の解説が付いたもの、少ないページ数で気軽に始められるものなど、エンディングノートにはさまざまな種類があります。情報量の多さだけでなく、自分が無理なく書き続けられるかを基準に選びましょう。
● 確認したい4つのポイント
- 内容:自分が残したい項目が用意されているか
- 分かりやすさ:質問や説明が難しすぎず、書き始めやすいか
- 分量:無理なく続けられるページ数か
- サイズ:書きやすく、決めた場所に保管しやすいか
初めての方や、難しく考えずに始めたい方には、基本的な項目に絞ったシンプルなノートが向いています。詳しい解説を読みながらじっくり考えたい方は、情報量の多いタイプを選ぶとよいでしょう。
● 自治体が配布するエンディングノートもある
市区町村によっては、地域の情報を掲載したエンディングノートを無料または少ない負担で配布していることがあります。配布の有無、対象者、配布場所は自治体によって異なるため、お住まいの自治体へご確認ください。
難しいノートでは続けられるか心配、という方へ。
帰蝶堂では、初めての方が書ける項目から無理なく始められる、シンプルなB5サイズのエンディングノートをご用意しています。
■ 保管場所と家族への伝え方
エンディングノートを書いても、必要なときに見つけてもらえなければ内容を役立てることができません。保管場所を決め、信頼できる家族や関係者へ「ノートがあること」と「保管場所」を伝えておきましょう。
● 保管場所を決める
- 大切な書類と一緒に保管する
- 自分も家族も確認しやすい場所を選ぶ
- 湿気や水濡れ、紛失の心配が少ない場所に置く
- 必要に応じて、信頼できる家族や関係者に預ける
通帳、印鑑、現金などとノートをすべて同じ場所にまとめると、盗難時のリスクが高くなることがあります。重要な現物の保管場所とは分け、ノートには「どこを確認すればよいか」という手掛かりを残す方法もあります。
● 家族と共有する
- ノートを書いたことを伝える
- 保管場所を伝える
- 医療や葬儀など重要な希望は、できるだけ会話でも共有する
- 考えが変わったときは内容と共有事項を更新する
希望を書くだけでなく、その理由も伝えると、家族に理解してもらいやすくなります。内容によっては家族の負担や事情にも関わるため、一方的に決めず、話し合いながら整理することも大切です。
● 年に一度を目安に見直す
引っ越し、結婚、退職、保険の変更、家族構成の変化などがあったときは内容を更新しましょう。特に変更がなくても、年に一度を目安に読み返すと、古い情報を残したままにせずに済みます。
■ エンディングノートについてのよくある質問
● 何歳から書き始めればよいですか?
決まった年齢はありません。病気や災害への備え、契約情報の整理にも役立つため、年齢に関係なく、落ち着いて考えられるときに始めるのがおすすめです。
● 全部の項目を書かなければいけませんか?
全部書く必要はありません。書きやすい項目や、家族へ早めに伝えたい項目から始めてください。空欄があっても問題ありません。
● エンディングノートがあれば遺言書は不要ですか?
エンディングノートには原則として法的効力がありません。財産の相続など、法的な効力を持たせたい内容がある場合は、遺言書の作成や専門家への相談をご検討ください。
● 家族に中身を見せたくない場合はどうしますか?
生前は見せたくない内容がある場合でも、ノートの存在と保管場所は信頼できる方へ伝えておくと安心です。「いつ、誰に見てほしいか」を表紙近くに記しておく方法もあります。
● パソコンやスマートフォンで作ってもよいですか?
書式は自由なので、デジタルで作成しても構いません。ただし、端末の故障やパスワードが分からない場合に備えて、保存場所や確認方法を家族と共有しておく必要があります。
■ 初めての終活に、帰蝶堂のエンディングノート
帰蝶堂のエンディングノートは、「終活を始めたいけれど、何から書けばよいか分からない」という方にも取り組みやすい、シンプルな入門用ノートです。
- 初めての方でも書き始めやすいシンプルな内容
- 思いついた項目から無理なく記入できる
- 保管しやすく、書き込みやすいB5サイズ
- 明るくやさしいイエローとピンクの表紙
- 送料無料でお届けします
一人で少しずつ書くのはもちろん、夫婦や親子で将来について話すきっかけにもお使いいただけます。全部を埋めようとせず、今伝えたいことから始めてみませんか。
■ 帰蝶堂のエンディングノートを選ぶ
用途や商品の状態に合わせて、3種類からお選びいただけます。



