香典返し挨拶状とは?

忌明け満中陰のお礼挨拶状


香典をいただいたら返礼を

通夜葬儀の際、また後日、弔いの気持ちとして皆様から香典をいただくことがあります。
一般的に四十九日(三十五日)・満中陰の法要を無事に済ませたら、いただいた皆様へお礼の返礼を行います。

現在では葬儀の際に即日返しとして簡単なお返しで済ませることが多くなりましたが、近親の方、お世話になった方、香典を多くいただいた方へは、改めて法要の際や法要後にお礼のご挨拶を行いましょう。
お礼の品には香典返し挨拶状を添えて、丁寧なお返しをしましょう。

近親者を招き法要

挨拶状は近年簡易的なものが多くなりましたが、故人の感謝をお伝えするものです。
葬儀・ギフト向けの品ではなく、故人が好きだったもの、故人を思い出していただけるギフトとしてお返しをしたい場合もあるでしょう。弔事向けの専門的なお店でない場合、挨拶状のご用意ができないこともあるかと思います。
伝統的な挨拶状をご使用いただき、心のこもったお礼をお伝えし、今後も親しいお付き合いをしていきたいものです。

返礼品に添える挨拶状は、筆文字で日常使用しない言葉も多く、難しそうに見えます。
「御鄭重」「御懇篤」などは旧来より使われている言葉で、普段使用する機会は少ないでしょう。これらはフォーマルな言葉ですので、弔事に限らず覚えておくと役立つかもしれません。

奉書紙などの和紙を用いた挨拶状は、デザイン性を強く打ち出すものではなく、伝統的で格式のある挨拶状です。
丁寧なお礼をしていただけた、とお相手の方に感じていただけることでしょう。


巻紙挨拶状の文章のご紹介

香典返し挨拶状には、地域や宗教、返礼品の有無によって選びやすい文面があります。用途に合わせて、ふさわしい文章を選びましょう。

文章1「一般的な文章」

挨拶状で旧来より使用されている伝統的な文面です。
忙しい中、慰めと故人への弔いをいただき、また志もいただいたことへのお礼をお伝えします。皆様のおかげで無事に親族が集まり、法要を済ませたことをご報告する内容です。
なお、追伸文章でお礼の品を送る内容が入っています。

伝統的な挨拶状文章

文章2「現代風で読みやすい」

筆文字はつづけ文字があり読みにくい、昔の言葉もあり文面が固いと感じる方に向いた文章です。
文章2は読みやすい文字、読みやすい言葉の文章となります。ご会葬いただいたお礼の内容が入っており、追伸文章にはお礼の品を送る内容が入っています。

現代風の文字文章

文章3「満中陰(関西中国四国地方)」

満中陰(まんちゅういん)は、関西・中国・四国地方で主に用いられる言葉です。
忌明けをむかえ、故人が無事に成仏したこと、中陰が満ちて満中陰になったことを表します。なお、満中陰という言葉になじみがない方には、満中陰の言葉を「忌明」へ変更して承ることも可能です。

満中陰のお礼文章

文章4「関東地方でよく使われる」

関東地方でよく使われる文章です。
もちろん関東以外の地域でもご使用いただけます。文章前半は葬儀のお礼、後半にはお礼の品を送る文章となります。本文にお礼の品についての記載が入るため、返礼品に添える用途に向いています。

関東地方の文章

文章5「お礼の品でなく寄付をする」

該当地域以外では馴染みがほとんどないかもしれません。
中国・四国地方では、返礼品に替えて地域団体や慈善団体などに寄付をすることがあります。追伸文章で寄付先をお入れいたします。本文は一般的な満中陰の文章となり、主にお手紙を郵便で送る際にご使用いただきます。

品物にかえて寄付

文章6「忌明満中陰は関係しない」

葬儀後であればいつでもご使用いただける文章です。
忌明、満中陰、法要などの文章は入っておりません。葬儀の際のお礼と感謝を伝える文章になります。

葬儀後に使う文章

文章7「女性文 柔らかな表現」

拝啓かしこ(頭語結語)といった女性言葉を使用した挨拶状です。
お出しする方が女性の場合に向いています。全体的に柔らかな言葉遣いを使用した挨拶状です。なお、「かしこ」を「敬具」などへ変更すれば男性でもご使用可能です。

女性向けの文章

文章8「神式 神道」

神式神道の文章になります。
おくり名とは、仏教での戒名と同様です。仏教とは異なる言葉遣いとなり、帰幽(きゆう)、玉串料、五十日祭といった表現を用います。天理教の方は、帰幽を「出直(でなおし)」としてご使用いただけます。

神様を信仰する方


挨拶状の文字について

文章2は異なりますが、本文には書道家により書かれた文字を使用しております。
お入れするお名前や戒名は筆文字フォントを用いてお入れいたします。(お名前等は書道家文字ではありません)

本文は書道家文字のため、文章の変更は容易ではございません。
大幅な変更をご希望の場合、内容により価格追加のお見積りをさせていただきます。文章2は筆文字フォントを使用した挨拶状となります。


挨拶状でよく使われる言葉

弔事用途に限定し、簡単な表現でご紹介しています。

読めない文字

  • 懇篤(こんとく):懇切丁寧、心がこもっている、手厚い。使用例:御懇篤なる御弔問(丁寧にお悔やみの言葉を伝えに伺う)
  • 弔慰(ちょうい):慰め、遺族への慰めの言葉。使用例:御懇篤なる御弔慰(心のこもった慰めの言葉)
  • 弔詞(ちょうし):弔いの言葉、悲しみの気持ちの言葉。使用例:御丁重なご弔詞(丁寧な弔いの言葉)
  • 忝うし(かたじけのうし):ありがたい、感謝。時代劇などで「かたじけない」と使われる言葉です。
  • 香志(こうし)・厚志(こうし):どちらも一般的には香典のことになります。香はお線香を意味した言葉と言われています。相手からの心遣いでいただいた物なども含みます。
  • 拝趨(はいすう):伺う、出向く。使用例:早速拝趨の上御礼を(早速伺いお礼を)。同様の言葉で拝眉(はいび)も使われます。
  • 鄭重(ていちょう):丁寧、礼儀正しい、手厚いという意味です。丁重も同じです。
  • 玉串料(たまぐしりょう):神道神式でのお金を指す言葉で、仏教での香典と同様です。
  • 現代文字と使用は同様:蔭(陰)御蔭 おかげ、卆(卒)何卆 なにとぞ、附(付)寄附 きふ。

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  • 奉書紙挨拶状の和奉華